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コラム

「宿題やりたくない」と子どもが言ったときの対応は?

親野智可等先生 マナビード教育コラムVol.3

 

 

親御さんにとって日々の難題の一つが、子どもに宿題などの勉強をやらせることでしょう。
自分から進んでやってくれる子は少なく、どうしても「どんどんやらなきゃダメでしょ」などの否定的な言葉が増えてしまう家庭が多いはずです。
でも、言われた方は不愉快ですから、ますますやる気がなくなってしまいます。そこでお勧めしたいのが子どもの気持ちに共感してあげることです。

 

例えば、子どもが「宿題やりたくない。今日は忙しくて疲れちゃった」と言い出したとします。
このとき「何言ってるの。ちゃんとやらなきゃダメでしょ」と正論で門前払いするのではなく、
ぜひ「今日は大変だったよね。宿題かぁ…。イヤになっちゃうよね」と共感してあげてください。
このように共感してもらえると、子どもは「自分の大変さをわかってもらえた」と感じます。それだけで少しは気持ちが楽になります。

 

その後しばらく間を置いて、様子を見ながら「でも、しょうがないから、一問だけでもやってみよう」「手伝ってあげるから、一緒にやろう」と言ってみてください。
子どもも「やらなきゃ」という気持ちはあるので、自分の大変さをわかってくれている人に言われると、「しょうがないやるか」となる可能性は高まります。
同時に、「一問だけ」「手伝ってあげる」「一緒に」などの言葉が、子どもの負担感をかなり軽くしてくれます。

 

そして、いざ鉛筆を持ってやり始めてみるとエンジンがかかることが多いのです。脳科学でも「人間のやる気スイッチはほんの少しでもやり始めることで入る」といっています。
同じことは大人でもあります。例えば、家に仕事を持ち帰ったときは、「ああ、仕事したくない。イヤになっちゃう」と愚痴の一つも言いたくなります。
このとき、連れ合いに「何言ってるの?ちゃんとやらなきゃダメしょ」と正論で門前払いされたらどうでしょうか?ストレスが増えるだけで、やる気など出るはずがありません。

 

逆に、「本当に大変だよね。会社で一日働いて、また家でも仕事なんて疲れちゃうよね」と共感してもらえれば、気持ちが楽になります。
自分の大変さをわかってくれる連れ合いへの信頼感も高まります。

 

そして、「しょうがないやるか」という気にもなれるというものです。
これは、子どもの宿題だけでなく、家庭や職場の大人同士でも万事において当てはまります。常に、正論よりも共感を大切にしましょう。