コラム
2026.02.26
子どもを伸ばしたいと思ったら、本を好きにさせてあげることが大事
親野智可等先生 マナビード教育コラムVol.8

読書にはいいことがいっぱいあります。まず読める漢字が増えます。大人は生活に必要な漢字はほとんど読めるのでそれほど感じないと思いますが、子どもにとってこれは大きなことです。
読める漢字が増えることで、子どもは自分の成長が実感できそれが自信につながります。もちろん学力向上にも直結します。
読書すると言葉も知識も増えます。子どもは大人以上のスピードでどんどん新しい言葉や知識を吸収していきます。読書の習慣があるかないかで、十年後の語彙力や知識量の差は非常に大きくなります。
読書すると読解力・記憶力・追究力・想像力・創造力・思考力・表現力(書く力と話す力)など様々な能力も大いに伸びます。
これらの力は学校の勉強におけるどの教科においても重要であり、当然学力向上に直結します。また日々の生活や将来仕事をしていく上でもこれらの能力は重要です。
絵本・童話・物語などを読むと主人公をはじめ多くの人物が登場します。そして、その心理が詳しく描かれているのを読み、登場人物に共感したり反発したりします。
登場人物が悲しんだり喜んだりする話を読めば、共感して同じような気持ちを味わいます。もちろん直接的な経験ほどではありませんが、このような間接的な経験でも大きな意味があります。
例えば、主人公がいじめられて悲しむ話を読むことで「自分は人をいじめないぞ」と思うようになったり、親切にされて喜ぶ話を読むことで「自分も人に親切にしよう」と思うようになったりするのです。
このような心理描写をたくさん読むことで、人の心の動きや気持ちがわかるようになります。
これが人の気持ちを思いやる力につながります。
同時に自分の気持ちを客観的に見ることもできるようになりメタ認知力がつきます。メタ認知力がつくと、「今自分はイライラしてるな。深呼吸して落ち着こう」というように、自分のメンタルの管理もできるようになります。
また友達に嫌なことを言われたときも「今自分はイラッとしたな」と気づけるようになります。気づくことでそのまま怒りに飲み込まれてキレてしまうことがなくなります。
このように読書の効用は計り知れないものがあります。子どもを伸ばしたいと思ったら、本を好きにさせてあげることが大事です。
